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骨腫瘍~概略 [医学~基礎]

骨腫瘍とは、その名の通り骨にできる腫瘍です。
悪性の(一般に異型性が強く発育が早い)ものもありますが、
良性の(悪性に比べて発育が遅く全身への影響も少ない)ものもあります。

悪性の腫瘍といえば「癌(がん)」が真っ先に浮かぶだろうと思いますが
「癌(がん)」は上皮性の組織由来の「癌腫」のことを指している事が多く
非上皮組織由来の「肉腫」とは区別して表現されます。

骨は発生の段階(母親のお腹の中にいる、胎児の間)では
中胚葉とよばれる組織から発生し、外胚葉・内胚葉由来の上皮とは由来が違います。
そのため、骨に出来た悪性腫瘍は「肉腫」の名前がついているのがほとんどです。


ジャッフェのトライアングル!


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新クラス分類、エビデンスレベル [医学~基礎]

先日、クラス分類やエビデンスレベルLOEについて復習しました。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2010-10-27
この記事にありがたくもコメントをいただきましたので、
今回の新ガイドラインに示されているLOEアルファベット版について勉強します。

前回の記事でのLOE1~8は、ガイドライン2005の時のILCORで使われたものでした。
(新ガイドラインの記事の中に記載して、紛らわしくてスミマセンゞ)
新ガイドライン2010では、まずLOE分類の見直しがなされています。

新ガイドライン策定にあたり、ILCORは
Iエビデンスのベースとなる研究のタイプにより分けられていたLOE1~7(8は合理的な推測(常識))を、
以下の通り5段階にレベル数を減らしました。

以下、"2005でのLOE"→"2010でのLOE"で表記しています。
(AHAガイドライン2010のPart2;
Evidence Evaluation and Management of Potential or Perceived Conflicts of Interestより一部抜粋)
・無作為化臨床試験:"1or2"→"1"
・複数の臨床試験のメタ分析:"1"→"1or2"
・前向き比較研究:"3"→"2"
・後ろ向き比較研究:"4"→"3"
・対照群のない症例累積:"5"→"4"
・動物試験もしくは機械的モデル研究:"6"→"5"
・他の目的のために集められた既存のデータからの外挿法、理論的分析:"7"→"5"
(以上、和訳分)

また、研究の内容によって
介入Interbention・診断Diagnosis・予後Prognosisの3カテゴリーに分けられ
LOE表記も対応しているようです。
(例.予後に関わるレベル1はLOE P1、診断に関わるレベル1はLOE D1など)

その上で、新ガイドラインでのLOE表記にはアルファベット版を取り入れたようです。
LOEはA,B,Cの3つに分けられています。

LOE A,B,Cの分け方はこちら


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ES細胞株の樹立 [医学~基礎]

ES細胞を使った臨床試験の話題の中に
余談として「ESとクローンを誤解していると思われた」テレビ番組について触れました。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2010-10-13

今日は、ES細胞株の樹立について勉強します。

iPS細胞のところでも記事にしたとおり
<多分化能>と<自己複製能>という、他の細胞には考えられない能力を持っています。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2010-09-10
これらの能力を応用して、ノックアウト・ノックインなどの遺伝子変異動物を作成し
分子生物学的研究に大きく貢献しているのです。

本題に入る前に少し補足をしますが・・
ES細胞とES細胞株は、厳密には違う概念です。

ES細胞は受精後まもない初期胚内部に存在する細胞で
いわば自然発生の中で、一過性に存在するものですが
ES細胞株という時には、それらに一定の操作を加えることで
培養細胞(体外で生きられる細胞)として
安定供給できる様にした状態のものです。

画像はWikipediaよりES細胞.jpg

樹立方法は・・・


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ES細胞を使った臨床試験開始 [医学~基礎]

ES細胞を用いた臨床試験が、アメリカで始まったとのニュースがありました。
http://mainichi.jp/select/today/news/20101012k0000e040022000c.html

ES細胞由来の、神経軸索細胞になる細胞を
脊髄損傷急性期の患者さんに移植するという試験だそうです。

以前、iPS細胞について記事にした時に
ES細胞について少しだけ触れましたが
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2010-09-10
今回の臨床試験は、ES細胞の歴史を考えると画期的な出来事です!

余談ですが・・
今朝ちらっとみたテレビの情報番組で、このニュースの解説をしてましたが
ES細胞の作り方が全く間違っていました--;
クローンとごっちゃになってて・・嘘でも広域に広がるから怖い><


さて、どんな治療でも、もちろん良い効果を期待して行いますが
有害事象を避けるというのが医療の原則ですので(Do Not Harm !)
新しい治療を開発する場合は臨床試験というのが必要です。
治験とも呼んだりして、新しい薬を承認する時も同じステップを踏みます。

臨床試験の4フェーズとは・・


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不出来な骨? [医学~基礎]

今日は、骨についての基礎と石灰化異常についてです。

骨は基質と細胞からなる、結合組織です。
この基質には、Ⅰ型コラーゲンと多種類の蛋白質があり
それらにカルシウムやリンなどのミネラルが沈着して石灰化します。
ミネラルが沈着していない未石灰化部分は類骨と呼ばれます。

軟骨・骨基質への石灰化になんらかの障害がおこると
骨端線閉鎖以前であればくる病、閉鎖後には骨軟化症とよばれる病態となります。

いずれも石灰化に障害があるだけで、骨基質生成には異常はありませんので
つまり全骨量(石灰化骨+類骨)は不変ながら
石灰化の不十分な類骨の割合が増加した、類骨過剰状態となります。

しかし当然、類骨には骨の様な頑丈さはありませんので
体の形を保ったり、抗重力の力を発揮する事ができません。
(そのためにみられる症状については、別記事にします)

病名でもあるのですが・・・


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ビタミンD [医学~基礎]

ビタミンDについて勉強します。

生体内で重要な働きをするのはビタミンD3とされています。
(ちなみに、ビタミンDはD2とD3があります。D1はありません^^)

ビタミンDは脂溶性ビタミンの一つです。
主な役割は、血中カルシウムCa濃度を上げる事です(かなり大雑把ですが^^;)。
腸からのCa吸収を高めたり、腎からの排泄を抑制したりします。

また、ビタミンの中では珍しく生体内で生合成できるビタミンです。
皮膚で紫外線を受ける事で、ビタミンDが合成されます。
そのため、昔は日光浴が推奨されていた事もあります。
今は紫外線の害の方が多く、日光浴はあまりお勧めできませんT_T

経口摂取もなされます。
食品では魚に沢山含まれていますし
骨粗鬆症などの治療薬として処方もされます。

活性化ビタミンDへの道


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iPS細胞~そのすごさ2 [医学~基礎]

iPS細胞についての、続きです。

ヒトのiPS細胞が発表された頃、そして注目された頃に
テレビの情報番組などでも取り上げられていたので
皆さんご存じかも知れませんが、忘れないために^^

まずは未分化とか分化とかの話をしましょう。

ヒトなどの個体が発生するとき、
もともと肝臓や心臓の“モト”があって大きくなるわけではなく
いろんな組織になりうる可能性を秘めた細胞が、
あらゆる環境の影響を受けてそれぞれの組織になっていきます。

最初は一つの細胞だったのが、分裂を繰り返して個体になりますので
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2010-07-27-1
1つの細胞の中に個体になる“モト”が入りきれるはずはないですから
(もちろんそれらの情報はDNAの中に織り込まれていますが・・・)
当然といえば当然ですね。

未分化・分化とは?


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iPS細胞~そのすごさ [医学~基礎]

京都大学の山中伸弥教授が、バルザン賞を受賞したとのニュースが
ヤフーニュースでも取り上げられていました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100907-00000014-maip-soci


iPS細胞を世界で初めて発表されたのが山中先生達のグループです。
先日、QT延長症候群の話で、iPS細胞の話題に触れました。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2010-07-17-1
このiPS細胞のどこがすごいのか、勉強してみましょう。

iPS細胞はInduced Pluripotent stem cellsの略で、人工多能性幹細胞と訳されます。
幹細胞といえば、胚性幹細胞(EScells)が基礎研究の主役でした(今でもそうでしょう)。

ES細胞について詳しくは別記事にしたいと思いますが、
この細胞の特徴かつ驚くべき能力は、<多分化能>と<自己複製能>です。


どんな能力かというと・・・


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骨格筋の構造と機能 [医学~基礎]

まだまだ夏・・、体のラインが気になる季節ですね~
こんな無理やりな前置きのもと^^、筋肉について勉強します。

一般的に「筋肉」と呼ばれるのは、骨格筋のことでしょう。
夏に注目を浴びがち(!?)な筋肉は、
上腕二頭筋(力こぶ)・腹直筋(下腹の引締まり)・下腿三頭筋(締まった足首)でしょうか・・・
最近はインナーマッスルとして腸腰筋や小胸筋にも関心が寄せられているようですね。

骨格筋とは、骨に付着して動きを司る筋肉です。
体重の約40%を占め、筋肉の種類としては横紋筋です。
ヒトの骨格筋は、断面積1平方センチあたり3~4㎏の張力を出すとされています。

もっと細かく見てみると・・


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ジャッフェのトライアングル [医学~基礎]

骨腫瘍の勉強をしていて、
ジャッフェのトライアングル; Jaffe's triangle という考え方を知りました。

1958年にHenry L. Jaffeが書いた教科書の冒頭に出てくる表現ですが
整形外科医―病理医―放射線診断医の3者が共同して
骨腫瘍の診断・治療を行わなければならないというものです。

骨腫瘍の診断・治療が必要な時に
患者さんが受診するのは整形外科だと思われます。
どこかが痛いとか、けがをした時に撮ったレントゲンに偶然写っていたとか・・
30ー40年前の日本では、
整形外科医がX線診断・病理診断・治療の全てを行っていたそうですが
その頃からJaffe教授は、病理医・放射線診断医の重要性を説いていたのですね。

骨腫瘍の診断で大切なのは・・


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