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ダウン症の環軸椎亜脱臼3 [小児の発達]

先週から、ダウン症の身体におこりうる疾患のひとつ
AAI; Atlantoaxial instability 環軸椎不安定症
別名Atlantoaxial subluxation環軸椎亜脱臼について勉強中です。

前回までにご紹介した文献の続きを勉強しますが
どうやら今回も、前回までの記事に間違いがあったのをお詫びする必要があるようです(^^;;
文献が掲載されている雑誌の名前をAmerican Academy of Pediatricsと記しましたが
これはこの雑誌を刊行している学会の名前で、雑誌の名前は
“Pediatrics”の様です。確認不足で、大変失礼しました。

ということで、Pediatrics誌のvol.96 No.1 July 1995に掲載されている
「Atlantoaxial Instability in Down Syndrome: Subject Review」の
AAIとスポーツとの関係などのsystematic reviewの結論をメモしていきます。

一般的に、医学論文で”Review”とされる論文は、
あるテーマに関して権威(良識?)のある筆者やグループなどが
様々な雑誌で発表されている、様々なな論文を精査してみて
論文の信頼性や、その結果を考慮した結果
そのテーマについてある程度の見解が見えてきましたよ、と発表するものです。

今回取り上げたReviewのテーマは、
「ダウン症児(者)のAAIと、スポーツ参加の考え方について」
といったところになると思います。

メインのReview結果の一つとして記されているものは、以下の通りです。
「ダウン症の症候性(症状のある)AAIについて
良く書かれている7報の症例報告論文をレビューした結果、
スポーツが原因でAAIが症候性になった、または症状増悪した患者数は
41人中3人だけと、予想よりもずっと少なかった。」

また、症例数やフォローアップ期間の少なさはあるものの
「AAIを判定するのに、X線側面像の再現性は乏しい」という報告や
「AAIのあるダウン症児がすべてにスポーツを許されても
脊髄損傷や神経学的劣化もなかった」とする論文もあったそうです。

それらをReviewした結論として、以下のように記しています。
・X線側面像は、スポーツ時の脊髄外傷のリスクを
検知する可能性はあるものの、絶対に検知するとは証明されていない。
・脊髄外傷の症状や徴候がすでにあったり、後で出現しそうな患者を特定する方が
X線を撮るよりも大事そうである。
・しかしこれらの症候性患者を見つけるのは大変だし
スポーツに参加する前を含めて、頻繁な問診や診察が必要である。
できれば長期にわたってこの疾患を診ている医師が良い。
・ダウン症児の親が、直ちに医療ケアを探す必要のある症候性AAIの徴候を
学んでおかなくてはならない。

それまでの声明が、科学的に正当かどうかを検証し
どちらかと言えば否定するような結果であったことを記す
画期的なReviewになっているように思います。
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