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初めて執刀する手術 [雑感]

いつも平日には勉強記事を書くよう心掛けていますが、
今日は雑感記事として、志の備忘録を記しておきます(^^)

今日も早朝から手術でした。
早起きには慣れているので問題ありません。

あえて問題にするとすれば、その術式。
現在の私が取り扱う分野では比較的高い難易度のもので
しかも最近あまり行っていない手術でした。
(内容については、勉強記事としていずれ別記事にします)

主治医でもなく、術式としての難易度も高く、
手術の中でフレキシブルな部分の詳細も決まるのが直前でしたので
「ちゃんと助手ができる様に復習して臨まなくっちゃ!」と思っていました。

※手術をするときには、執刀医以外に
助手といって一緒に手術をする医師がいます。
医療系ドラマなどで良く見ますよね。

ところが!
なんと前日の昼食時に、主治医で先輩にあたるドクターから驚愕の発言が!!
「先生、明日の手術だけど、執刀する?」

数年前に、その術式の一部を執刀し
メインの部分に関しては、変法的な手術の助手を2例しただけ…
まだ詳細も決まっていない…
何より、難しいのに、助手が務まるように!との勉強もまだ1~2割だった…

そんな状況だったのに
「え!良いんですか!?でも執刀する勉強間に合いますかね?」
と前向きな返事が口をついていました。

以後、2人の会話はこうでした。
先輩Dr.「え?見たことあるでしょ?そもそも手術入るんだから勉強してるでしょ?」
わたし「いや~、助手をしたのは数年前に2例あった時だけですし。
    それから言い辛いんですが、助手としての勉強を始めたところで…」
先輩Dr.「は~!?助手としての勉強ってなんだよ。
いつでも執刀するつもりで勉強せんかい!!」

先輩の言う通りです。

手術がうまくいくかどうかは、執刀医だけでなく
助手や麻酔科医といった医師や、
手術器械を出してくれたり外回りをしてくれる看護師や、
レントゲン技師やら医療機器を扱ってくれるエンジニアやら、
沢山の医療従事者のチームワークにかかっているのです。

とくに助手は、先を読んで執刀医がやりやすい様に
皮膚や筋肉などを引っ張ったり、止血も行ったりするのが大事で
『執刀しているつもりで助手をしなくては、上手に介助できない』のは
外科医の常識ともいえることなのです。

それなのに、難しい術式だから…
最近やってなくってイチから(いや、ゼロから)勉強しなおしだから…
と、執刀医の視点から逃げてました(><)


という事で、その意識の低さを反省して
そこから今朝早朝まで、時間の許す限り勉強を重ね
本日無事に、難しい手術の執刀医デビューを迎える事ができました。

もちろん、助手の先生方の大サポートがあったうえでのことですが
予想外の合併症が見つかったにもかかわらず
まずまずのできで執刀できたと思います。
(執刀自体が助けを借りながらだったりしたので”まずまず”であって
もちろん手術トータルの結果としては大成功でした^^)
先輩からも合格をいただけました。

今後も、外科医としての意識を高く持ち、精進していきたいと思います。
以上、志の備忘録、でした。
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コメント 2

ringo

素晴らしいです☆


いつも勉強になる日記で楽しく読ませてもらってましたが、
今回はドキドキ感が伝わってきてエキサイトしてしまいました☆



合格おめでとうございます
( ´ ▽ ` )ノ


一生懸命で、逃げることなく何でもクリアーしてきてる先生みたいな
ドクターに診てもらいたいな~って思いました☆☆

ホント応援しています☆
by ringo (2015-05-31 21:51) 

Kite

ringoさん、コメントありがとうございます。
自身もエキサイトして記した記事でしたので、ドキドキ感を感じていただけたようで嬉しいです。
勉強不足の術者を心配して、過大なサポートが受けられたおかげで”合格”の手術ができましたが、慢心せずに精進していきます。
by Kite (2015-06-02 15:30) 

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