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FAIになりやすい治療法 [医学~臨床]

股関節の痛み・可動域制限を来し、運動や日常生活に支障が出る
”FAI; FemoroAcetabular Impingement” を、
敬遠せず頑張って勉強するぞ! シリーズ(^^)

FAIの原因によるタイプ分類は、もう自信を持って「覚えた」と言えます(^^)
 大腿骨→cam type, 臼蓋→pincer type, 併存→combined type

前回まで、FAIになりやすいこども時代に罹る疾患を勉強しました。
大腿骨頭すべり症・ペルテス病・発育性股関節脱臼DDHでした。

今日の勉強対象はこども時代の病気ではなく、青年期の手術です。
この手術を行われた後に、FAIが起こりやすい事が報告されているのです。

手術名は寛骨臼回転骨切り術;RAOです。
初期の変形性関節症に対して行われる手術です。

適応になるのは、もともとDDH等による臼蓋形成不全があり
二次性に変形性関節症が起こっているけれども、まだ関節症変化が初期のケースです。

この手術、臼蓋(寛骨臼)を骨切りして回転させるというものですが、
関節症変化が起こる臼蓋の荷重部をずらして正常な軟骨面を新しい荷重部とし
しかも関節面の面積が広くなり、その後の荷重にも有利になりますし、
人工股関節置換と違って、自分の骨で股関節を形成できるのも良い点です。

初期関節症で、大腿骨頭が円形である例に特に有効とされるため
もともと臼蓋形成不全のある若い方(20代~40代)に適応が多くなります。
つまり、その後も活動性の高い時期が長い人たちに、多く行われる手術です。

しかし、その手術で回転させる臼蓋の移動方向によっては
acetabular retroversionとなり、pincer typeのFAIとなる症例が
意外に多い事が近年わかってきています。

ある報告によると、RAO後10年以上経過した症例で
12%にimpingement signを、43%にcross over signを、
10%に関節症進行を認めたとのことでした。

FAIの概念が広まり、その原因となる可能性が指摘されてからは
RAOの手術方法も少し改変・改良されてきているようです。
つまり、RAOの際に臼蓋の前方被覆が過度にならないように
(しかし十分に臼蓋を被覆する様に)という視点を持って
RAOが行われるようになっているそうです。

医学は日々進歩!!です。
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