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FAIの診断・X線像 pincer type [医学~臨床]

股関節の痛みや動きの制限を引き起こすFAI; FemoroAcetabular Impingement。
概念が難しそうだからと敬遠せず頑張って勉強するぞ! シリーズ、続きます(^^)

FAIの原因によるタイプ分類は以下の通りです。
 大腿骨側が原因→cam type; カム
 臼蓋側が原因→pincer type; ピンサー
 2つの原因が併存→combined type; コンバインド

まずFAIの診断方法ですが、
X線像はタイプ別で注目ポイントが違うので、個別にまとめています。
cam typeは先週の記事で勉強しました。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2015-04-17

今日はpincer typeです。

最も有名な所見は、cross over signです。
股関節正面像で、臼蓋の前縁のラインと後縁のラインとが交差する像です。
クロスオーバーがあったら見つけるぞ!という意気込みで読影しないと
実は見逃されやすい所見のように思います。

cross over signは、acetabular retroversion;臼蓋後捻、の指標とされています。
臼蓋の開口部の向きが後ろを向いていると、
結果として臼蓋の前壁が厚くかぶることになり、前方過剰被覆となり
この部分が大腿骨と接触する事でFAIになるという訳ですね。

他にも臼蓋の過剰被覆や後壁低形成(≒Acetabular retroversion)を見つける
注目ポイントが知られています。

過剰被覆のサインとしては、Coxa profundaがあります。
臼底のラインが、骨盤の臼底Kohler;ケーラー線を越えて内側に位置している状態で、
相対的に、骨頭が骨盤の内側に入り込んでいる像を指します。
本当は骨盤の前縁が、前方を過剰に覆っているので、このサインが出るという訳ですね。

臼蓋後壁の低形成のサインとしては、posterial wall signがあります。
骨頭中心点と、臼蓋後縁のラインとの位置関係をみます。
骨頭中心が臼蓋後縁よりも外に位置しているときを
posterial wall sign陽性として、臼蓋後壁の低形成ありと判断します。

ただし、X線像を読影するときの条件として、
正確な股関節正面像が撮れているという事が大前提なので
少し左右や上下にずれ・ゆがみが出るだけで
偽陰性・偽陽性が起こり得ることにも注意が必要ですね。

この辺りになると、やはり苦手意識が出てきてしまうのですが…
まだまだ頑張ります(^^)/

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