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CRPS~早期治療2 [医学~臨床]

CRPS:複合性局所疼痛症候群、治療についての勉強を続けます。

CRPSは、軽い怪我による痛みや腫れが異常に強く“長く”続いて
そのうちに皮膚や骨の萎縮や関節拘縮を来す、という“長い”経過が特徴ですが
それを早期にCRPSだと見抜いて、治療を開始すべき!という難問です(^^;
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-11-08

痛みが時間を経て<侵害受容性>から
<神経障害性>の疼痛に変わるのを食い止めること=早期治療で
このタイミングで治療するのが有効とな訳ですが、
残念ながら元々の外傷が神経損傷を伴う場合には
最初から<神経障害性>疼痛なので、早期治療が無効な事が多いようです(T_T)

さて、早期のCRPSを見抜くのはなかなか難しいのですが
その状態の目安となるものが欲しくなります。

残念ながらIASP(国際疼痛学会)や日本の治験グループが定義を出していないので
先人の経験と知恵に頼るほかありません。

日本整形外科学会の小冊子に
医療法人 有光会 サトウ病院院長 古瀬洋一先生のお考えが出ていて
非常にリーズナブルだと思いました。
古瀬先生曰く、「外傷後の正常な治癒機転から逸脱した」状態は
早期のCRPSと考える様にしているとのこと。

具体的には以下の症状・徴候を見たら、早期CRPSを疑って治療開始されるようです。

1.外傷後の急性期(受傷後2~3週)を過ぎても、痛みと浮腫が続く
2.いったん軽快していた痛みと浮腫が再び強くなる
3.痛覚過敏やアロディニア、灼熱痛などの神経障害性疼痛に特徴的な痛みの出現
4.発赤・局所熱感・腫脹により創感染の様に見えるも血液検査に所見なし
5.原疾患の損傷部位と離れた部位に痛みや浮腫が出てきた

もちろん、この中には単に治癒が遅れているだけで治癒にいたるものも含まれると思いますが
CRPSなのか治癒が遅れているだけかを見極めていると
“早期のCRPS”のタイミングを逸して難治性になってしまうので、
これらの所見で治療を始められるそうです。

また、特に重要なのは浮腫で、早期のCRPSで浮腫を伴わないものはない!と
断言していらっしゃいます。
局所・遠隔部位含め、疼痛箇所に浮腫が有るかどうかを観察するのが重要なのですね。
言われてみれば経験上もそうだね・・とは思いますが、
早期に治療を開始する目安にするポイントになるんですね、勉強になります。

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