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骨粗鬆症~Web講演会 [医学~基礎]

テリパラチド関連の記事は今日で一段落とします。
最後は、テリパラチドというよりは骨粗鬆症に関する内容ですが
これまでまったく知らなかった事を知ったので、そのメモですゞ

テリパラチド、商品名フォルテオの発売元イーライリリー社が
Web講演会を企画されていて、視聴しました。

テリパラチドだけでなく、骨粗鬆症全体に関する講演で
基礎医学も絡めたアカデミックな内容で、夏ばて気味の脳みそにも刺激になりました。

・・とはいえ、記憶が持続しないのには自信がありますしゞ
講義を聴いただけでは2日後に70%は忘れてしまうので・・
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2010-07-31
ここにメモ代わりに記事として残しておきたいと思います。

基礎研究をする時には(短期成果を求める時には特にそうですが)
大系的なものの中の、1つの項目に注目することが多いでしょう。
現象だったり、分子だったり、化学物質だったり、微生物だったり・・
最近は遺伝子変異や、サイトカインなどのケミカルメディエーター等も注目されるようです。

今回注目されているのは、【骨粗鬆症とスクレロスチン】です。

スクレロスチンは、骨細胞に特異的に発現するタンパク質で
骨細胞のマーカーになることもあります。
スクレロ; Sclero は、硬いとか骨格とかという意味なので、
骨に関する物質として良いネーミングですね。

Wnt(ウィントと読みます)シグナルを介して骨形成にも関わっている様です。
スクレロスチンが発現すると骨形成を抑制する事が分かっていて、
そのため、骨形成抑制物質であるといえます。

このスクレロスチンには荷重によって発現減少するという特徴があるため
 荷重→スクレロスチン減少→骨形成増加→骨量増加
 非荷重→スクレロスチン増加→骨形成抑制→骨量減少
ということができ、骨量維持に荷重が重要であるという根拠にもなっています。
また最近では、スクレロスチンがモデリングにも関与しているという知見もあります。


なお、このスクレロスチンを中心に骨粗鬆症を考えてみると
女性ホルモンエストロゲンとの関係も見えてきたそうです。

エストロゲンが減ると全身のスクレロスチンが増える→骨量減少
エストロゲンを増やすとスクレロスチンが減少→骨量増加
という現象が、動物実験で証明されたそうで、閉経による急な骨量減少の仕組みに
スクレロスチンが関与している事が示唆されます。

これは意外と大きな発見で、
エストロゲンが減ると骨"吸収"が増加する事(=骨代謝回転アップ)は
以前から知られていたのですが、骨形成を抑制する(=骨代謝回転ダウン)作用もあり
両方の作用で骨量減少にエストロゲンが関わっているのは、新しい発見です。

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stargazer

スクレロスチン…また一つ勉強になりました。<m(__)m>
とりあえず、うちの祖母には「足腰痛くても少しでも動こう!」と
言い聞かせようと思います。
by stargazer (2011-08-22 21:22) 

Kite

stargazerさん、いつも嬉しいコメントありがとうございます(^^) 
おばあさまへのアドバイス、素晴らしいです。
痛くない動きからでも良いから~と付け加えていただけると、長く続けていただけるかも知れません(^^)
by Kite (2011-08-23 13:38) 

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