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骨形成促進剤テリパラチドの効果 [医学~基礎]

骨形成促進剤テリパラチドについての記事に、コメントをいただきました。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-08-09
自分メモ代わりの記事でしたのに、丁寧に読んでいただきありがとうございます。

テリパラチドの骨増強効果データについてのご質問でしたので
もう少し詳しく勉強したいと思います。
今日の内容はすべて、イーライリリー社提供のWeb・パンフレットの受け売りですゞ

テリパラチドは、副甲状腺ホルモンPTHの活性部位のみを精製した
ペプチド製剤であると以前記事にしました。
PTHを効かせるとなぜ骨密度が上がるのかについては、別記事にしますが
どれだけ骨密度が上がったのかのデータが出ています。

外国でも比較的新しい(2002年にアメリカで承認された)薬ですが、
やはり外国でのデータの方が、対象の多いデータとなっています。

まず実薬対照試験で、骨折の危険性の高い骨粗鬆症患者を対象とした試験のデータです。
骨密度:BMDを評価の対象としています。

それによると、テリパラチドを1日1回20μg皮下注射した患者では
注射しなかった患者(プラセボ群)に比べて
腰椎BMDを12ヵ月で10.04%、18ヵ月で10.92%増加させたそうです。

FACT試験という、骨吸収抑制剤アレンドロネートとの比較試験でも
腰椎BMD増加効果は18ヵ月後にアレンドロネート5.51%だったのに対して、
2倍近くの効果があるという事が結論づけられたようです。

また、腰椎だけでなく大腿骨近位部BMDも
12ヵ月で2.72%、18ヵ月で3.02%上昇させています。

ちなみにこれらの部位のBMDを評価の対象とするのは
高齢者の3大骨折部位であるからでしょう。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-01-09

またBMDだけでなく、骨折発生率を評価した試験もあります。
プラセボと比較して、新規椎体骨折発生率を65%抑制、
非外傷性非椎体骨折発生率53%抑制したそうです。

国内のデータはというと、まだ承認されて間もないので治験のデータになりますが
日本の第3相臨床試験の結果によると
腰椎BMDは18ヵ月で11.93%、24ヵ月で13.42%増加していたそうです。
大腿骨近位部のBMDも18ヵ月で3.02%、24ヵ月で3.67%増加とのこと。

外国のデータよりも若干よいデータのようです。
ただ、これら24ヵ月までのデータが信頼されて
投与機関が18ヵ月から24ヵ月に延長されたようです。

効果が高いお薬、どうしても期待してしまいます(^^)


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コメント 2

stargazer

私目のわがままなリクエストに応えていただいて
ありがとうございました。
テリパラチドの薬効、凄いですね。BMDの増加も
目を見張りますが、何よりも現実的に骨折発生率
が激減しているのは素晴らしいです!
by stargazer (2011-08-15 23:42) 

Kite

stargazerさん、いつもありがとうございます。
リクエストいただいて、大変嬉しいです♪
きちんと勉強する契機になります(^^)
これからもリクエストよろしくお願いしますm(__)m
by Kite (2011-08-16 12:23) 

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