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ペルテス病~予後 [小児の発達]

ペルテス病の経過について記事にしました。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2010-10-01

今日は、その経過で「関節予後不良」を示唆する所見を
見逃さないためのサインや分類について勉強します。
いずれもレントゲン像で見られる所見を指標にしています。

いろいろな分類やサインがありますが
原則は、「広範囲の壊死」「荷重部の壊死」があると
壊死から骨に回復する時にきれいな球形に戻らないので
その後の変形が残ってしまう、という考え方です。

変形が残ると、荷重部が普通より小さくなったりして
関節への負担がかかりやすくなり、早期に変形性股関節症になります。
本来70歳頃に罹患・発症する、軟骨がすり減り、歩行時に痛み、動きも悪い関節に
30歳代や20歳代で罹患・発症してしまう危険性があるわけです。

1.head at risk sign
Catterallが挙げたレントゲン像での予後不良のサイン
多いほど変形が遺残する可能性が高い。

 (1)Gage sign:骨幹端部(骨端線=成長線の直下)が外側凸に張り出す(by Gage)
          または骨端(骨頭先端)外側のV字型骨透亮像(by Catterall)
 (2)骨端外側の石灰化
 (3)骨端の亜脱
 (4)骨端線の水平化
 (5)骨幹端部嚢腫

これらはすべて、壊死が広範and/or激しい為に見られるサイン、と理解できます。


2.Catterall分類
壊死が最大に進んだ時点での側面像レントゲンで、
壊死範囲により4グループに分類。group4ほど予後が悪い。

 group1:壊死範囲が前上方に限局
 group2:壊死範囲が前方から骨端の1/2に及ぶ
 group3:壊死範囲が前方から骨端の1/2を超えるが全てではない
 group4:壊死範囲が骨端の全てに及ぶ

壊死範囲が広範(後方に及ぶ)ほど悪いので分かりやすいのですが
実際の臨床では2と3、3と4の判断に迷う事も多いです。


3.Lateral pillar classification(Herring分類)
壊死が最大に進んだ時点での正面像レントゲンで、
骨端核を3分割した際の外側部分の健常部(壊死をまぬがれた所)が
どれだけ残っているかで3つに分類。groupCが予後不良。

 groupA:骨端部外側正常部が健側とほぼ同程度
 groupB:骨端部外側正常部が健側の50%以上保たれている
 groupC:骨端部外側正常部が健側の50%以下

荷重部の壊死が酷いほど、予後が悪いわけです。
Cになると年齢問わず予後不良、
groupAは予後良好ですが、Bでは発症が9歳以下で予後良好です。
(早くに発症すると、回復力も良いのですね)


他にも、Salter-Thompson分類というのもあります。

なかなか、覚えるのも大変です(^^;
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